seoを考慮してキーワードの選定やサイトの構成を改善し閲覧数が伸びているにも関わらず、肝心の商品購入やサービス契約が増えていないことがあります。
サイト運用者は、さらなる検索エンジン最適化を検討し、より多くの閲覧数を稼ぐ対策を実施するかもしれませんがあまり効果は無いでしょう。
その原因の1つとして、ユーザが検索して表示させたサイトのページに知りたい情報への入り口が設定されていないことが考えられます。
たとえば、seoにより選定したキーワードが含まれている商品の説明ページが表示されたのは良いけれど、購入ページへの誘導や関連する他製品の紹介ページ等のリンクが掲載されていない場合などがそれです。
これではせっかくseo対策を施し検索結果の上位に表示させても、閲覧数が増えるだけでユーザは最初に表示されたページからブラウザバックして戻ってしまいます。
サイトが大きくなるほどページ数は増え、seoで選定したキーワードがヒットしたどのページがユーザの前に表示されるかわかりません。
seo対策を無駄なく利益に結びつけるためにはユーザがサイトの何処から入って来ても、紹介したい商品やサービスに辿り着けるような施策が必要です。
利益機会を失わないマルチエントランス化
seo対策によって増やした閲覧者を出来るだけ効率よく利益に結びつけるには、ユーザインタフェースを改善してサイトをマルチエントランス化することが有効です。
たとえば大きな商業施設の1つのフロアにしか案内所が無いと、目的のお店が何処にあるかわからず不便です。
エントランス化されたサイトは商業施設の全フロアに案内所を設置するように、ユーザがどのページから訪れても欲しい情報が得られるようになっています。
全体の構成はピラミッドのようにページを積み上げるのではなく、1枚のページから他の複数のページへリンクが伸びるようになっています。
ページの表示もコアとなる商品やサービスの情報をメインに見せ、その他の情報へのリンクを下端あるいはサイドに表示させることですっきりと見やすく、閲覧者が目的の情報を見つけやすいことと、関連する他の情報への興味を湧かせるのに適したデザインが特徴です。
また、より多くのユーザを利益へと結びつけるためには、どのページが表示されても良いように下層のページにもseo対策を怠らないことが重要です。
さらに閲覧ログを細かく解析し、どのページにユーザが集まりどのページへ遷移しているかも把握し続けることが大事です。
マルチエントランス化が成功しているサイトは、このような解析を怠らず常にユーザにとって最適な構成に更新されています。